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皆さん、こんにちは。
今朝は五臓六腑で云う「腎・膀胱系」の働きを補う代表的な漢方薬:八味地黄丸とその仲間達について取り上げてみましょう。
東洋医学では「自然界や人間は、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)」と云う5つの要素から成り、お互いに関わり合いながらバランスをとっていると考えます。(*1)
この学説に基づいて身体の機能を「肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)」と、5つの臓に分けて考え五臓(ごぞう)と呼びます。(*2)
その五臓と表裏の関係にある6つの腑「胆(たん)・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう*3)」を六腑(ろっぷ)と云い、飲食物から栄養を消化吸収するのと、排泄の働きをにないます。
五臓は吸収した栄養から「気・血(けつ)・水(すい)」を生み出し、蓄えるところと考えます。(*4)
ただ今回取り上げる五臓で云う「腎」は、西洋医学で云う「腎臓」と呼ばれる特定の臓器の働きよりも幅広く、
漢方で云う「腎」は生命力のもととなる臓で生殖機能や発育・成長に関わります。
例えば女性は7の倍数で年齢的変化(時間経過)から生殖機能や歯・骨・筋肉・毛髪・姿形など発育成長成熟老化を観察していました。
「女子は7歳になると歯が生え変わり髪の毛が伸びてくる。14歳になると生殖機能が充実してくるので、月経が始まり妊娠可能となる。21歳では親知らずの歯が生えて伸びきる。28歳では筋骨は丈夫になり髪の毛は最も長くなり、もっとも充実した身体となる。35歳では顔の張りが無くなりはじめ、抜け毛が始まる。42歳で顔はやつれ、白髪が出始める。49歳になると月経が無くなり、閉経し子供が出来なくなる。」
男性は8の倍数になります。(*5)
その他にも「腎」の働きが弱ってきますと、耳鳴りや難聴、聴力の低下など耳のトラブル、白髪や抜け毛など頭髪、骨粗鬆症・骨折しやすい・歯のトラブルなどカルシウム代謝、足腰の痛みや足腰の衰弱など挙げられます。
ある意味、男性女性問わず加齢に伴う機能低下することで現れる症状とも云えます。
この機能低下してきた「腎」の働きを補い、人生100年時代に備える考え方が補腎(ほじん)です。
近年テレビや新聞広告でも有名な八味地黄丸も補腎の漢方薬の一つです。
八味地黄丸を買いに来られるお悩みの声は複数の種類があり、まず排尿トラブルではトイレが近く心配で旅行に行けない、夜間の頻尿で一晩に何回も起きてしまい寝た気がしない、トイレに行きたいと思ったら待った無しで時に染み出てしまうなど。
他に聴覚・耳の聞こえの面では、家族からテレビの音量が大きいと云われる、耳鳴りのせいか聞き返すことが多くなった。
痛み系では腰痛をはじめ膝・股関節や足首など関節の痛みやシビレの相談、高齢者のかすみ目や皮膚の痒みなどの悩みをお聞きします。
ただし同じ八味地黄丸の名前でも、製薬会社によって原料の生薬の配合比率や量、それに製法が異なってきます。同じ錠剤タイプでも、煎じた後の抽出エキスを錠剤にする場合や、原末を練りこんで作る場合もあります。当然服用する粒数も異なってきます。
1~2ヶ月続けたが今一つ効き目が感じられない方は、一度阪本漢方堂の八味地黄丸を飲み比べなさってみられませんか?
飲み易い錠剤タイプ、吸収のしやすい顆粒タイプ、本格的な煎じるタイプの3タイプを取り扱っています。
また人によっては手足が冷えないどころか、手足の火照りを訴える方の「腎」の働きを補う八味地黄丸から2種類の生薬を除いた六味地黄丸(ろくみじおうがん)の提案や、
むくみやシビレがより強い場合には、八味地黄丸にオオバコの種である車前子(しゃぜんし)やヒユ科の牛膝(ごしつ)を加えた漢方薬(*6)の提案や、
かすみ目や、疲れ目、視力低下など目の症状が強い場合には、八味地黄丸から2種類の生薬を抜き、代わりにクコの実や菊の花を加えた錠剤タイプや顆粒タイプの提案も出来ます。(*7)
漢方専門薬局ならでは、その方のお悩みの症状や体質に合った八味地黄丸関連の補腎の漢方薬をお選び提案することが出来ます。
阪本漢方堂の取り扱っている八味地黄丸の丸薬タイプは、1箱1800丸30日分入5.500円、お徳セット3箱90日分入13.200円です。
ラジオをお聞きの皆さんの周りに来週9月15日(月)の「敬老の日」のプレゼントをお探しの方に是非、教えてあげてくださいね。
相談のできる薬局 阪本漢方堂
表示価格:令和7年9月現在税込価格
*1五行説 *2臓象学説
*3三焦(上焦、中焦、下焦)&心包(しんぽう)
*4五臓六腑の証 *5黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)
*6牛車腎気丸 *7杞菊妙見丸