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皆さん、こんにちは。
今回も引き続き、骨についてのお話です。
骨には首や背中、腰や太ももの骨のように身体の様々な器官の重さを支えて、姿勢を保つ身体の支柱のような機能や、頭蓋骨や肋骨、骨盤のように衝撃に弱い脳や心臓、肺などの内臓を骨格の中におさめて保護する機能があります。
そのような機能を持つ固い骨ですが、骨も新陳代謝していることをご存じですか?
「古い骨を壊して、新しい骨を作る」
それには骨質の劣化を感知して、劣化してきた古い骨を溶かしだす細胞(*1)がまず働きだし、溶かした骨のカルシムを血液に流し出します。(*2)
骨を鉄筋コンクリートの建物に例えると、セメントの部分はカルシウムやリンで、鉄筋や筋交い部分はタンパク質のコラーゲン繊維です。
次に新しくセメント部分を作る細胞(*3)がやって来て、セメントを作りながらその細胞も骨の中に埋まっていき骨の細胞(*4)に変化します。
中高年になると増えてくる骨粗鬆症は加齢によって骨の破壊と作り変える(*5)バランスが崩れ、破壊の方が早く長くなるためです。
骨だけでなく筋肉の衰えは、健康寿命をおびやかします。
骨折は想定外でも簡単に起こりえます。
骨量の低下や骨の質が低下する骨粗鬆症がベースにあると、足腰の筋肉の衰えにより、尻もちや転倒した時に、またくしゃみや咳き込んだ時も、重い物を持ち上げた時に背骨に負担がかかり折れてしまう場合があります。
折れてしまうと、旅をすることは勿論、外食や普段の買い物にも行けなくなります。
阪本漢方堂では骨折した話をよくお聞きする為、骨折後に少しでも早く治る方法の提案もしていますが、やはり予防が大切なので店頭でもリーフレットをはじめ情報をご用意しております。
骨は毎日古くなった骨を壊し、新しく骨を再生して行くのですが、骨にも栄養を運ばねばなりません。
硬い骨ですが骨にも血管が通っていることをご存じですか?
血液の分布は運動や食事よって変化しますが、安静な時だと骨全体で毎分250~500mlの血液が流れており(*6)、骨は活発な活動をしています。
骨の中を通る血管として例えば、腕や太ももの長い骨(*7)の場合は大きく骨全体の7割の栄養や酸素を供給する動脈(栄養動脈)をはじめ、同じく3割の栄養や酸素を供給する端っこの動脈(*8)、骨膜に分布する動脈(*9)など3種類あります。
それ故に骨折すると骨の血管も傷つき破れ、出血し血の塊(*10)が出来るのです。想像すると怖いですが皮膚から骨が飛び出てこない骨折;皮下骨折(*11)でも太ももの骨の骨折(*12)や骨盤骨折では大量に出血するのでショックの原因になる場合があります。
阪本漢方堂では普段からカルシムだけでなく、食事でとったカルシウムの吸収を良くし、骨を溶かし出すホルモンの出をおさえるビタミンDをはじめ、成長期の子供さんの骨の縦方向に伸びる際に必要な軟骨に関わるビタミンAのお話なども店頭でご紹介致しますので、「骨質&骨量の向上を目指して」阪本漢方堂にご相談くださいね。
最後にお知らせです。
「骨の健康チェック ワンコイン500円測定会」のイベントを一昨日から行っており、本日5日(日)は最終日で四条新京極本店にて開催しております。
超音波を用いて手首で簡単に測れる測定器を使用し、骨の健康度を測定し、測定結果の説明を致します。
病院で骨量測定をされている方も多いかと思いますが、漢方薬局ならではの日頃気になるお身体のことや、漢方薬の相談などあれば一緒に説明させてもらいますので、お気軽にご来店くださいませ。
会場は四条新京極入口の本店で午前の部は10時半~13時まで、午後の部は14時半~17時半までです。
参加費は500円、お土産の参加特典もご用意しておりますので、ご家族や友人もお誘いあわせの上お越しくださいませ。
ご興味のある方は京都新聞広告や、阪本漢方堂のホームページをご覧くださいませ。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
*1破骨細胞 *2骨吸収 *3骨芽細胞 *4骨細胞 *5骨形成
*6成人心拍出量約5L/分x約5~10%血液分布 *7長管骨
*8骨端動脈・骨幹端動脈 *9骨膜動脈 *10血腫 *11閉鎖骨折
*12大腿骨骨折