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「糖尿病の人は骨折リスク2倍上昇 骨粗鬆症との関連」

皆さん、こんにちは。

先週開催しました阪本漢方堂のイベント「骨の健康チェック ワンコイン500円測定会」、多くの方々にお越し頂きまして、誠にありがとうございました。

都合が合わず今回お越しになることが出来なかった方々には、次回企画した際に、またお知らせいたしますね。

参加者の中には「年齢相応だから安心した」とか、「年齢より低い数値が出たのは、年だからしゃーない」と諦める方もいらっしゃいましたが、

人生100年時代、自分のことは自分で出来る身体能力を維持するためにも、準備が必要です。

そんな中、参加者の中に70歳代糖尿病を患う男性もおられたので、今回は「糖尿病の人は骨折リスクは2倍上昇 骨粗鬆症との関連」とのタイトルで取り上げてみましょう。

 

糖尿病の合併症には、目に症状が出て見えにくくなる網膜症や、神経障害と云いまして手足の感覚・運動を支配する神経の障害がありまして、特に足先や足の裏のシビレや脹脛(ふくらはぎ)を含めこむら返りが起きやすくなるもので、これらの観点からも糖尿病の人は転倒リスク高まり、それに伴い骨折するリスクも高まるので、注意が必要です。

 

そもそも糖尿病の方は、血液中に糖(ブドウ糖)があふれた状態で、いわゆる高血糖です。

その他に膵臓の工場で作られるインスリンと云う血糖値を下げてくれるホルモンの生産量不足や、インスリンの質(働き)の低下が指摘できます。

 

骨の中にも血管は通っており骨に栄養を運び、毎日古くなった骨を壊し、新しく骨を再生しています。

血液の分布は運動や食事によって変化しますが、安静な時だと骨全体で毎分250~500mlの血液が流れており(*1)、骨は活発な活動をしています。

 

ここで出てくるキーワードは「糖化」、つまり「焦げ(コゲ)」です。

糖化・コゲとは、タンパク質や脂質に糖がくっ付く反応で加熱により進みます。

ホットケーキのこんがり狐色の部分で、牛乳や卵に含まれるタンパク質にお砂糖の糖分が過熱することで作られます。ホットケーキなら美味しそうでいいのですが、骨の中でもこの反応は進みます。

骨を鉄筋コンクリートの建物に例えると、セメントの部分はカルシウムリンで、鉄筋や筋交い部分はタンパク質のコラーゲン繊維です。

身体の場合、このタンパク質のコラーゲン繊維に、カルシウムやリンなど(*2)くっ付いているイメージです。

そしてこのコラーゲン繊維が骨に弾力性を与えて骨折しにくくします。

骨のコラーゲン繊維に糖化が起きると、弾力性が失われ骨の質の低下につながります。

これが骨折するリスクが高まるもう一つの理由として挙げられます。

骨折しないしなやかな強度の骨を作るには、骨量(*3)と骨質の両方が大切です。(*4)

 

最後に血糖値が気になる方に、予防として、普段からお茶代わりとして飲んで頂ける薬草茶:桑の葉をご紹介致しましょう。

桑の木は色々な部分が私達の健康や食生活に役立ちます。

漢方の世界では、桑の木の新しい枝(*5)を桑枝(そうし)と呼んで、関節の痛み、手足のひきつり、かゆみ、むくみに用いられてきました。(*6)

 

桑の葉のお茶は、糖が気になる方や肥満気味の方から注目されています。

糖を吸収しやすいようにする酵素の働きを抑えることで、その結果糖の吸収が抑えられるからです。

桑の葉単独、又は春先の山菜タラの芽で有名なタラノキと一緒に煮だして飲む方法も、おススメです。

阪本漢方堂で取り扱っている桑の葉は国内産で500g入り約2ヶ月目安で2980円、同じく国内産タラノキは同じ500g入りで1940円です。

ご遠方の方や、お近くでもお越しになれない方には、お送りも出来ますのでご連絡下さいませ。

 

皆さんの周りに、食後の血糖値が気になる方、遺伝的に糖尿病が心配な方、糖尿に関わらず骨粗鬆症を患っている方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

表示価格は令和7年10月現在(税込価格)

*1成人心拍出量約5L/分x約5~10%血液分布

*2ハイドロキシアパタイト

*3骨塩量  *4骨強度=骨密度(70%) + 骨質(30%)

*5幼枝   *6祛風湿

 

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