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「加齢による低栄養状態」~体力低下・抵抗力低下を防ぐ~

2017/10/01 放送

早速ですが「低栄養素」と云うキーワードご存知ですか?

最近新聞や雑誌でも目にすることが多くなりました。

加齢に伴って体力が低下したり、病気に対する抵抗力が低下したりする理由の

一つに栄養不足状態・低栄養状態が起きていることが挙げられます。

 

お馴染みさんとの会話で「うちのおじいちゃん、おばあちゃん、今年の夏の厳しい暑さのせいなのか、胃腸の状態が良くないの」とか、「食べる量がめっきり減ったの。立ち上がる際もふらふらするし、すぐ風邪を引くようになったわ」と話が出ます。

よくよくお話を伺っていると、きっかけは口が乾く、唾液の出る量が減ってきた、その他に食べ物を噛む力や飲み込む力の低下があることが分かりました。

 

若い頃は差ほど感じなかったのに唾液の量が少なくなった、口が渇くと訴える方は多いものです。これはある意味仕方がないのですが、血圧を下げる薬、睡眠導入剤、安定剤・・・・など薬の副作用として口の渇きが起こるものが多いのです。

それ以外にも、年齢とともに男性女性問わず肌の潤いが減ってくるドライスキン、目の潤いが減ってくるドライアイなど挙げることが出来ます。

 

このように唾液の量が減ってきたり、噛む力や飲み込む力が低下してきたりすると、どうしても硬い食べ物や食物繊維の多い食べ物を避けるようになります。

つまり「お肉は硬くていらん!タコやイカは噛み切れない、繊維の多い野菜はいらん!」など肉類・野菜・果物なども敬遠し易くなります。

細かく刻んだり、トロミをつけたりと調理に工夫をして、本人も意識して召し上げればよいのですが、栄養バランスが偏るだけでなく、栄養失調・低栄養状態になります。

 

この流れ以外にも、味覚の低下や、におい嗅覚低下、歯のトラブルそれ以外にも暑さ・寒さなどの環境の変化など様々な理由で胃腸の働きが弱くなる。 すると次に食欲がなくなる。などの悪循環で栄養失調・低栄養状態へなることも考えられます。

 

男性女性問わず高齢になりますと基礎代謝量が低下するのとともに活動量も減るので、消費エネルギーも低下します。車で例えるとハイブリッドカーのように燃費のガソリンが少なくてすむ身体になってきます。

燃費が良いからと食べる物も、蕎麦やうどん、お茶漬けだけの簡単な食事だけでは栄養が偏ります。

特に70歳からは普段の食事でも次の点に気を付けてみましょう。

不足しがちなカルシウムや亜鉛・鉄分などミネラル類やビタミン、必須アミノ酸を摂ってほしいので良質のタンパク質、食物繊維の多いおかずから食べる。

よく噛んで唾液をたくさん出す。

飲み込む力や咀嚼する力に合わせて、切り目を入れたり、細かく刻んだり、トロミを付けるなど調理にひと手間掛ける。など出来ることから工夫してみましょう。

 

ところで阪本漢方堂では、これらお困りの相談を受けた場合、どのようにご提案しているのでしょうか?

例えば、唾液の量が少なくドライマウス傾向の方には、潤す働きの生薬の組み合わせを考えますし、胃下垂傾向の方や食べても身につかない方には胃腸の機能を高め元気の素を補う生薬の組み合わせを考えます。

胃が冷えると食欲が無くなる方、下痢軟便になる方には、胃腸を温めたり水分調節を良くしたりしてくれる生薬の組み合わせを考えます。

 

「お腹は減っていないが、そろそろ病院の薬を飲まないといけないからご飯を食べようか」と云うより、昔のように「お腹が減った~」と空腹感をちゃんと毎日感じられる身体作りを阪本漢方堂でしてみられませんか。

空腹感は何よりも食欲の元です!!

 

ラジオをお聞きの皆さんの周りに、唾液の量が減ってきた、味覚臭覚が今一つ鈍くなってきた、検査で異常は見つからないが食欲をはじめ胃腸の具合が良くないなど、お困りの方がいらっしゃいましたら、是非電話番号を教えてあげて下さいね。

 

阪本漢方堂

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