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おはようございます。
京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。
今朝は帯状疱疹(ヘルペス)について取り上げてみましょう。
京都市内は16日頃から一気に肌寒さを感じるようになりましたが、
今年の夏は8月以降厳しい暑さが続き、10月になりましても上旬は、日中冷房を使う日があるくらいの残暑でした。
この夏私共の薬局のお馴染みさんの中にも数名帯状疱疹を患った方がいらっしゃいます。また県外の研究会に出席した際にも帯状疱疹患者さんの話題が上ります。湿気と厳しい暑さで身体もストレスが掛かり免疫力の低下が原因していると考えられるのです。
そもそも帯状疱疹とは何でしょうか?
皆さんは、子供の頃水疱瘡(みずぼうそう)にかかりましたか?
帯状疱疹の原因はこの水疱瘡のウィルスなのです。この異物であるウィルスは、我々が持つ免疫力で悪さをしない様に抑えられるのですが、死んでいなくなる訳ではないのです。
もう少し詳しく見ると、末梢神経を伝わって「神経節」の細胞に潜伏・隠れています。
この隠れているウィルスは普段は免疫力で抑え込まれているのですが、疲れやストレスなどで免疫バランスが崩れると眠りから覚めて活動を開始し、増殖します。
したがって水疱瘡を患ったことの有る方は帯状疱疹になる可能性が有ります。免疫力を落とさないよう規則正しい生活&普段からの養生が大切になります。
ではどのような症状が出てくるのでしょうか?
「帯状疱疹は皮膚に症状出るのでしょ?」と思われた方、正解です。
でもその前に現れるのが「ピリピリした痛み」「かゆみ」など知覚症状です。
皮膚の症状が出てくる一週間前からピリピリした痛みが起こり、水ぶくれが現れると強くなり、皮膚が治ると同時に痛みも良くなります。
「皮膚の症状」はまず赤みを帯びた小さな水ぶくれの群れが、身体の左右どちらか一方に帯状に広がります。左右両方ではなく、片方だけなのです。
出易い場所は胸やお腹、脇腹、額や瞼(まぶた)に多く、7~10日目位がピークで、やがてつぶれ全体に赤くただれるようになります。
そして2~3週間でかさぶたが出来て治ります。
このような特徴の皮膚症状が出てきたら、かかりつけのクリニックか皮膚科に受診され早い段階での抗ウィルス薬の治療が必要になります。
この病気の困るところは、帯状疱疹後の神経痛が残る場合があることです。
とてもつらい痛みなのです。阪本漢方堂に相談に来られる方の表現にも、
焼けるような痛み、突き刺すような痛み、電気が走るような痛み、締め付けられるような痛み、太めのミミズさんがグルっと回転したような痛みなどと訴えられます。
これらの痛みが数ヶ月残る場合があり、日常の生活でも、車に乗った時のシートベルトで痛む、掃除機をかけるのがつらい、ワイシャツ&パジャマを着る時に触れて痛むなど日常の生活場面でも困ってしまいます。
まずは予防が大切です。若い方の例で、アメフト部の大学生の方で患う方もいましたが、
体力が落ちた方(高齢者や大病を患った方など)が帯状疱疹を患うケースが増えています。
阪本漢方堂では、高齢の方や手術や放射線治療なさる大病を経験された方には、免疫力を正常に高め、異物であるウィルスに負けないような身体作り、予防に力を入れています。
皆さんの周りに、気になる方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。
阪本漢方