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皆さん、こんにちは。
先日、和歌山県紀の川市に旅行に行き、高野山奥の院の参拝の他に華岡青洲の診療所兼住まいでもある春林軒(しゅんりんけん)のある「青洲の里」を訪ねたました。
有吉佐和子さんの小説「華岡青洲の妻」で青洲の存在が有名になりました華岡青洲は、江戸時代の漢方医で、世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた外科医でもあります。20歳代の時に約3年京都にて当時の漢方の大家、吉益南涯(よしますなんがい)のもとで漢方医学を学び、オランダ流外科医学は大和見立(ヤママトケンリュウ)に学びました。
西洋は1846年アメリカでウィリアム・グリーン・モートンによるエーテルによる全身麻酔での手術が成功しています。
それより約40年前の1804年10月13日に、妻や母親、60歳女性患者(*1 勘)の協力があり世界で初めて、全身麻酔による乳がん摘出手術が成功しました。今から222年前の偉業です。この成功を記念して日本麻酔科学会が10月13日を「麻酔の日」に制定しました。
華岡青洲が使用した麻酔はエーテルではなく、曼荼羅華(マンダレゲ)別名:チョウセンアサガオや烏頭(うず)別名:トリカブトなど植物性生薬が配合された麻沸散(まふつさん)(*2 通仙散(つうせんさん))です。

本日はそのように有名な華岡青洲が考案しました漢方の塗り薬:紫雲膏(しうんこう)をご紹介しましょう。
紫雲膏にはムラサキ科のムラサキの根:紫根(シコン)や、セリ科の当帰、ごま油、蜜蝋、豚脂が配合された赤紫色の軟膏で、紫根の色素成分の影響で赤紫色をしています。
炎症を鎮め、患部を潤し、血流をよくすることから湿疹や皮膚炎の他、
あせも、火傷(やけど)、いぼ痔(*4 痔核)による痛みや、切れ痔(*5 肛門裂傷)、魚の目、ひび、あかぎれ、しもやけ
等々に良く効く塗り薬です。
ちなみに京紫は赤みを帯びた紫、江戸紫は青みを帯びた紫色と云われるように染色の世界でもムラサキの根:紫根は使われてきました。
またムラサキの根:紫根とセリ科の当帰の組み合わせは今回の塗り薬だけでなく、飲み薬:紫根牡蠣湯(しこんぼれいとう)にも含まれ、
この漢方薬は貧血気味で、疲労が続き病に対する抵抗力が低下している方、血の巡りが悪いことで皮膚に栄養が行き渡らず湿疹や皮膚炎などや、血行不良による痔や乳腺の腫れによる痛み用います。
ムラサキの根:紫根の手作り化粧水を自宅で作る為に、阪本漢方堂に買いに来られる方もいらっしゃいます。
お値段は紫根100g1.650円 塗り薬:紫雲膏は50g入り2.860円です。

紫雲膏は使用できる範囲が幅広いので、常備薬としてご家庭に1個置いておかれるのもおススメです。

本日は江戸時代の漢方医でもあり、世界で初めて全身麻酔にて乳がん摘出手術を成功した外科医でもある華岡青洲と紫雲膏にちなんだお話でした。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂
価格:令和8年7月現在税込価格