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 自然免疫編「見えない敵(ウィルス)から身体を守るには」

皆さん、おはようございます。

京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。

早いものでもう6月です。

振り返るとこの1年新型コロナウィルス感染の為に私達の生活は大きく変わりました。

お客様との会話の中や、本屋さんで見かける平積みされた本のタイトルや、新聞やテレビなどからも「見えない敵であるウィルスから身体を守る為、免疫に関する内容」に触れる機会が増えたと感じます。

手洗い&消毒、うがいにマスクなどすることで、手についたウィルスを知らぬ間に身体に入れない、又は侵入するウィルス量を減らす様にする予防対策です。

また鼻や喉、目などにくっつくウィルスの数量と初期の免疫(自然免疫力)とのバランスが大切なので、抵抗力を高めておくことです。

睡眠、不足しがちなミネラルやビタミン類、アミノ酸など栄養バランス良く取る、身体を冷やさない、体温を36℃半ばで維持するなどが大切です。

アレルギーのことも考えると、「免疫力を正常に高めておくこと」です。

 

そもそも動物も植物も自分以外の異物(ウィルスや細菌などの病原体を含む)に対応する防御機能を備えています。

具体的には体内に侵入しない様に防ぐ。次に体内に侵入したら駆除、排除し身体を守る機能が備わっています。(*1)

私達人間も動物の仲間です。人間の場合どのように守る機能があるのでしょうか?

実はよく出来た機能、ウィルスや細菌などの病原体を侵入させない仕組みが備わっているのです。

例えば、鼻や口から入ってきたウィルスをはじめとした異物は、くしゃみや、鼻水、咳で身体から追い出そうとします。

目の場合だと、涙(涙液)が有るので目を潤すだけでなく、涙として洗い流したり、涙に含まれる酵素で殺菌してくれたりします。

花粉症がそうですよね。

花粉も異物、くしゃみや鼻水、咳、涙で身体の中から追い払っているのです。

だからと云ってマスクをしないで人込みで、くしゃみ・咳を連発すれば花粉だけでなくウィルスや病原菌をまき散らす可能性を考えると、マスクをした上での咳エチケットは大切です。

 

それでも侵入してきたウィルスや病原菌を駆除、排除し身体を守る機能とはどのようなものが、私達の身体に備わっているのでしょうか?

異物に対する防衛システムを紹介しましょう。

 

第一防衛線突破して侵入してきたウィルや細菌などの異物に対し、最初に出動する海兵隊のような役割をするのが、白血球です。

血液検査の結果の表に書いてあるので白血球の名前を見られた方も多いのではないでしょうか?
この白血球は、複数の免疫細胞があり、1種類ではないのです。それぞれが協力して免疫に関わっています。(*2)

 

侵入してきたら直ぐに反応してウィルスに感染した細胞をバクバク食べてくれます。

しかし長時間に渡って防御出来ない為、その抵抗力は比較的弱い特徴があります。

その為、他の免疫細胞に情報を伝え次なる防衛に移ります。(*3)

ここではウィルスをやっつける抗体と云うミサイルを作り、2回目以降の侵入に備えて記憶していきます。

 

しかしこの素晴らしい免疫の防御機能も老化するのです。

原因は色々ありますが、免疫細胞の学校と呼ばれる胸にある組織(*4)があり、ここで自分の細胞(攻撃してはダメ)、こちらは自分ではない異物(攻撃してもOK)など学習するのですが、この学校の大きさは20歳代後半から小さくなりだし、40歳で約半分、70歳で1割以下の大きさになることが分かっています。

「風邪にかかり易く、長引きやすい、重症化する。」「予防接種してもインフルエンザを患う」「異常な免疫反応が起きやすい」などにつながってきます。

 

阪本漢方堂では、「この先どうしたら、元気で過ごせるのか?」「風邪をこじらせない身体作りはどうしたらいいの?」など、その方の食生活や睡眠、現在や過去の病気の有無などお聞きして、一緒に考え提案するようにしています。

心の安定、心の健康は大切です。

皆さんの周りに、病気ではない方でも、不安を感じていたり、心配されている方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。

電話での相談も承っております。

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

 

*1生体防御機能  *2自然免疫  *3獲得免疫  *4胸腺

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