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藤の花(藤瘤) 漢方

本日は紫色の濃淡のある花を咲かせる藤の木に出来る瘤(こぶ)、藤瘤(ふじこぶ)に関連した漢方のお話です。

 

桜の季節が終わり、次に私が楽しみにしているのは藤の花です。

(写真:南区 鳥羽水環境保全センター)

京都縦貫道を走っていますと、山肌の新緑の中に自生している藤の花達の紫色の塊?を見つけることが出来ます。

フジはマメ科の植物で他の植物に巻き付いて生育する落葉樹です。

 

NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公は紫式部でしたが、平安時代に紫式部が描いた源氏物語にも登場する藤の花。

藤原道長の息子、関白藤原頼道が建てた平等院(宇治市)も、藤棚がとても映える所で映えスポットです。

 

京都市内で有名な見どころは、まず「鳥羽の藤」と呼ばれる南区の鳥羽水環境保全センターをはじめ、伏見区の城南宮にございます「源氏物語花の庭」と呼ばれる楽水苑(らくすいえん)、その中の「室町の庭」や、京都御所の中にある京都仙洞御所なども有名ですし、穴場として阪本漢方堂西陣千本店から車で5分に位置する上京区の妙蓮寺もおススメです。

(写真:上京区 妙蓮寺)

その他に藤の花にまつわる話題として今月15日(金)に執り行われる葵祭です。

6年ほど前に初めて見たのですが、ギィーギィーと大きな車輪が廻り進む牛車に、飾られた藤の花たちが、風になびく様子を楽しむことが出来ます。

まだ葵祭を見学されたことがない方々も藤の花の目当てで、見てみられるのも一つです。

 

新5千円札にも藤の花が描かれていること、皆さんご存知ですか?

紙幣に採用された薬用植物なので、私としてはより親しみを感じる紙幣なのです。

では薬用植物として、漢方の世界ではどのように役立つのでしょうか?

藤の木に出来る瘤を刻んでお茶のように煮出して、民間的に口の中の炎症を鎮める働きとして、口内炎、歯肉炎、扁桃炎に用います。

より専門的には複数の薬用植物と組み合わせる漢方薬として、藤瘤をはじめ、シクンシ科のミロバランの果実(生薬を名詞子(カシ))、ヒシ科の菱の実、はと麦の外の殻(包鞘)を取り除いたヨクイニンを配合した漢方薬「WTTC(ダブリュー・ティ・ティ・シー)」があります。

名前の由来もこの配合される生薬の植物学名の頭文字からきているので、漢方薬なのに漢字ではなく横文字の珍しい名称になっています。(*1)

 

千葉大学医学部外科で手術不能だった患者が、この煎じ薬で延命効果があったことが昭和30年ごろ発表され、話題になりました。

おススメしたい対象者は粘膜が弱く炎症を起こし、腫れやすい、化膿してお困りの方、むくみ、足首や膝の関節をはじめ腫れや痛みでお悩みの方々です。

藤の花を楽しむためにも、足腰しっかりしていないと出掛けることが出来ません。

 

皆さんの周りに、足首や膝、腰の痛みでお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。

飲むタイプの漢方だけでなく、入浴剤や入浴後のマッサージクリームも取り扱って云います。

最後に、営業日に関するお知らせです。

両店共に明後日5月6日(火)と翌日7日(水)臨時休業致します。

定休日も重なりますので営業再開は、四条新京極本店は8日(木)から、西陣千本店は9日(金)からです。

本日新京極四条本店は営業しておりますので、お急ぎの方は本日18時半までにご連絡下さいませ。

 

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

 

*1 藤瘤(Wisteria floribunda) 詞子(Terminalia chebula Retz)

菱の実(Trapa japonica Flerov)  ヨクイニン(Coix lacryma-jobi)

 

 

 

 

 

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