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24日(木)祇園祭・後祭りの鉾巡行を終えた四条界隈です。
連日これほど蒸暑さが厳しいと、ついつい冷たい食べ物や飲み物を取りがちですし、熱中症予防で冷房をつけていてもホテルのように全室が涼しい訳ではなく自宅の中でも室温はまちまちで、買い物に出かけるとあまりの気温差にも身体がまいってしまいます。
皆さんの周りにも、「身体がだるい、やる気がでない、疲労感が取れない、食欲がない」など訴える方いらっしゃいませんか?
暑さのせいで自律神経が乱れ、胃腸の働き(消化吸収能力)の低下につながります。
食欲不振や、栄養の偏った食事(*1)、消化不良をおこすことなどから、ミネラルやビタミンなどの微量栄養素が吸収されずに不足しがちになります。
そうなると更に輪をかけて身体がだるい、寝ても疲労感が抜けず翌日に疲れを持ち越してしまうなど、悪循環に陥ります。
その他にも、汗をかくことが多くなり、ミネラルが身体から流れ出てしまいます。例えば夏場1時間の運動で汗1ℓかくと、そこに含まれるカルシウムはなんと40mgです。
主なミネラルには、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、カリウムなど挙げられます。
役割として、「骨や歯を形成する」「細胞の働きをスムーズにする」「神経伝達に関わる」「臓器を円滑に働かせる」などあり、ミネラルが不足すると、「疲労倦怠感が増す」「脱水症状や食欲不振に」「抑うつ状態」「免疫職の低下」などよくない状態が現れます。
これらの不足を防ぐためには、野菜や果物、肉魚、胡麻、海藻類など多種類の食材を用いた食事をとる。
食事の際に、具だくさんの味噌汁やスープを添える。
十分な睡眠をとる、アルコールを飲みすぎないなど挙げられます。
大切な働きをするミネラルたちですが、その中から亜鉛を取り上げてみましょう。
食事を食べていて美味しいと感じる味覚には亜鉛が必要で、亜鉛が不足すると味覚障害になりやすくなります。
他にも、消化酵素(*2)を活性化する働きをしたり、活性酸素を消去する酵素(*3)の働きも高めます。
近年の研究では小腸内(*4)の活性酸素が増加すると、腸管から小腸の細胞に亜鉛を取り込むキャッチ君(*5)が減少し、吸収が悪くなることがわかっています。
その他の亜鉛の働きとして、タンパク質を作る(合成する)機械を動かす作業員の働きをします。
卵やお肉お魚などタンパク質を食べると、胃腸で消化され、バラバラになってアミノ酸と云う単位まで分解されます。そしてこのアミノ酸が腸から吸収されて、身体の中で再び壁のようにつながることでタンパク質になります。
アミノ酸同士をつなぎ合わせてタンパク質を合成(*6)効率を高める働きをしてくれるのが亜鉛です。
亜鉛を補給することでタンパク質がたくさん作られるようになるのです。
髪の毛や足腰の筋肉もタンパク質が材料ですし、口内炎が出来る口の中の粘膜もタンパク質から作られています。
亜鉛を多く含む食材は牡蠣、鰻、牛肉、豚肉などですが、分かっていても暑くて食欲がない、ついついファーストフードやスーパーで同じような惣菜や弁当を食べることが多く、亜鉛が不足しがちな食生活や、亜鉛の吸収を妨げるリン(*7)をとる機会が多い方は注意が必要です。
阪本漢方堂では亜鉛不足の方に国内産の牡蠣肉エキスを原料にした錠剤やゼリータイプをおススメしています。
亜鉛をはじめ、鉄やセレンをはじめとしたミネラルがまとめて一緒に取れますので、疲労や睡眠、抜け毛にも役立つ栄養素です。
皆さんの周りに、「身体がだるい、やる気がでない、疲労感が取れない、食欲がない」など困っている方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。
相談のできる薬局 阪本漢方堂
*1 そうめん、ざるそばだけで、おかずを食べず炭水化物だけに偏る食事などが多い
*2 アミラーゼ、アミノペプチターゼ、カルボキシペプチターゼ
*3 スパーオキシドディスムターゼ(SOD)
*4 空腸 *5 亜鉛輸送体ZIP4 *6 タンパク合成酵素
*7 保存料として含まれる