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「花粉症と漢方薬:麻黄附子細辛湯 新黄珠目薬」

皆さん、おはようございます。

今回は「花粉症と漢方:顆粒薬&目薬」について取り上げます。

 

今年の花粉飛散量の予報通り、たくさんの花粉が飛んでいるので皆さんの周りにも、お悩みの方もいらっしゃいませんか?

「桜など、春を楽しむために屋外に出掛けたいのに花粉症が始まってから、春の季節が全く楽しくない!」とおっしゃる方も。

当店にも、くしゃみ・鼻水だけでなく、鼻づまりに伴い鼻や目を赤くされてご相談にお越しになります。

その中には「市販の抗ヒスタミン薬を飲むと、眠気や集中力・思考力の低下が気になり困る!漢方でいいのがないの?」との話もお聞きします。

 

本来ならば、花粉の飛散量が多くなる前に、身体のバリアを強化しておくこと(漢方では気を充実させること:衛気(えき))が、大切です。

つまり事前に備えることが大切です。

しかし既に春の花粉症シーズンが始まっていますので、まずは現れている症状を軽減させる方法を提案します。

 

では具体例として、鼻水、くしゃみ、花粉症初期の鼻づまりに対応出来る漢方顆粒薬麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)をご紹介します。

 

この漢方薬の使用ポイントは、身体の冷えを感じる方や、元々体内で熱の産生能力が低い方など、冷えが原因と考える場合か?というところです。

症状としては

炎症が少なく、満水のコップから水がタラ―とあふれてきたかのようなイメージの鼻水(無色透明のサラサラした鼻水)、その他にくしゃみ、倦怠感や冷えを感じる方に用います。

 

配合される生薬は名前の通り、麻黄(まおう)と附子(ぶし)と細辛(さいしん)3種類です。

麻黄

マオウ科で葛根湯にも配合されています。喘息時や水はけの悪い状態に用います。

 

附子

キンポウゲ科のトリカブトの根で、毒性を減らす加工を経たもので、身体の内部を温めて冷えに症状の改善の他、関節や筋肉の痛みに用います。

 

細辛

ウマノスズクサ科のウスバサイシンの根と根茎を用います。

こちらも咳を鎮める作用や頭痛・歯の痛み・神経痛など痛みを止める目的で配合されます。

 

これら3種類とも身体を温める方向に働き、組み合わせことで、アレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそくの改善に役立つ漢方薬です。

顆粒タイプは、90包入り5,940円です。

大人の場合30日分目安、子供さんの場合では60日分目安です。(4歳以上7歳未満の場合)

しかし、花粉症の初期が過ぎてしまい鼻の粘膜が、炎症によって腫れてしまうと鼻づまりの他、鼻水もサラサラ水様ではなく、粘性が高まりネバネバした鼻水や黄色の鼻水になることや、目の充血、身体が温まると悪化するタイプに変化してくると、別の生薬の配合が必要になります。この場合もご相談ください。

 

 

次にご紹介するのは、漢方専門店がおススメする点眼薬、新黄珠目薬(しんおうじゅめぐすり)です。

花粉や黄砂が目に入っている感じがする、目のゴロゴロした感じを訴える方にもおススメしています。

ミカン科の黄柏(オウバク)やキンポウゲ科の黄連(オウレン)から抽出した成分と、マメ科の甘草から抽出した成分が配合された特徴ある目薬です。

目のかゆみ、結膜の充血、目やにの多い時など目のかすみ、目の疲れなどでお困りの方におススメです。

詳しくは店頭又は、お電話でご説明致します。

現在ご使用中の目薬がなくなったら、一度お試しくださいませ。

新黄珠目薬は15ml入りで、1320円です。

 

皆さんの周りに、花粉症、アレルギー性鼻炎の症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂へご相談下さい。

 

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

 

価格表示:令和5年3月現在税込み

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