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「風邪による喉の痛み、咳、頭痛、口の渇きに効く漢方薬:金羚感冒錠」

皆さん、おはようございます。

京都市新京極入り口の阪本漢方堂です。

今朝は漢方の風邪薬についてです。

激しい喉の痛み、咳が続く、色の付いた痰が出る、頭が痛い、頭が重い等々、これらの症状って、もしかしたら・・・・・と心配になる場面が急激に広まって参りました。

風邪かしら?と感染症を疑いたくなるような身体からのお知らせとして、いつもと違う微妙な変化を逃がさぬことです。

例えばいつもと違い食欲が出ない。明らかに寒空の中、身体を冷やした訳ではないのに、やたらと寒気を感じる。風呂に入っても温まりづらい。いつもより喉に痛いような違和感がある。月経前でないのにやたらと眠いなど挙げられます。

 

これらのような、いつもと違う微妙な変化を感じ取ったら、葛根湯をはじめ常備薬を直ぐ飲んでしのがれるのがいいでしょう。

葛根湯のイラスト

しかし寒気、ゾクゾクなど悪寒があまりなく、熱症状が主とした風邪、(昨今多く見られる熱っぽく、喉が赤く腫れて痛み、痰や鼻水が粘り、口が渇くタイプの風邪)は、葛根湯だけでは対応出来ないので別の漢方で対応を考えていきます。

本日はこのタイプの漢方薬を紹介しましょう。

 

喉の痛みも激しくなると、唾液を飲み込む時も痛く、声を発せられなくなります。また飲み込む際も辛いので食事も思い通りにいきません。

痰も絶えず湧いてくると、しんどくて横になっても喉の下の方でゴロゴロ云うでしょう。

 

痰の色ですが、

黄緑色や緑色の痰は、細菌感染が疑われます。異物である細菌やそれをやっつける白血球が混ざっています。ただし鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)を患っている方の場合、鼻汁が喉に流れ落ちてきている可能性も考えます。

鉄さび色の痰で、38℃以上の発熱が続く場合は肺炎が疑われます。

他に黄色の痰は、気道の感染症を

透明もしくは白色の痰は、気管支炎や気管支喘息を疑います。

 

さて今回、風邪による喉の痛み、咳、頭痛、口の渇きに効くおススメの漢方薬として、

金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)を紹介致しましょう。

配合されている特徴的な生薬。

まずは動物性生薬でサイガカモシカの頭角を用いた羚羊角(レイヨウカク)です。

救心にも使用されおり、中枢神経抑制作用、解熱・鎮痛作用、降圧作用の働きが知られています。

 

2つ目は金銀花(きんぎんか)と云いまして、スイカズラ科のスイカズラのつぼみ(花蕾)です。肺の熱を散らし解毒する働きです。

 

3つ目は連翹(れんぎょう)。モクセイ科の植物で春に十字の形の黄色の花をいっぱい咲かせます。数年前京都北山通の京都府立植物園にも綺麗な黄色の花を咲かせた連翹(れんぎょう)が目を楽しませてくれました。

金銀花と同じく喉の痛みや発熱を抑える働きのある漢方生薬です。

ちなみにレンギョウは中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地でも多く植栽され、欧州では「ゴールデンベル」と言われ春を告げる花として親しまれており、花言葉には「豊かな希望」

「集中力」「期待」など、春から始まる新しいことに気持ちを前向きにさせてくれる言葉が含まれています。

 

これらを含めた10種類が配合された、飲み易い錠剤タイプです。

5歳以上の子供さんから服用可能です。

72錠入り(税込)1980円です。               (令和4年2月現在)

1~2個買い置きしておかれ、いざっという時に家族が直ぐ飲めるように備えておかれるのがいいでしょう。

 

皆さんの周りに、喉の痛みや、しつこい咳にお悩みの方がいらっしゃいましたら是非教えてあげて下さいね。

 

最後にお知らせです。

明日明後日は、四条新京極本店は月に1度の定休日です。

西陣千本店は、明後日8日(火)は通常通り営業致します。

 

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

 

 

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