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「重陽の節句 菊の節句 菊花と漢方:杞菊妙見顆粒」

皆さん、おはようございます。

京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。

今朝は「菊の花と漢方」について取り上げてみたいと思います。

 

今週の水曜日9月9日は、重陽の節句(ちょうようのせっく)で、五節句の一つです。

五節句とは、1月7日七草の節句、3月3日桃の節句、5月5日端午の節句、7月7日七夕の節句、9月9日重陽の節句と続きます。

七草の節句は人日の節句(じんじつのせっく)、桃の節句は上巳の節句(じょうしのせっく)、端午の節句は菖蒲の節句、七夕の節句は笹の節句、重陽の節句は菊の節句と呼ばれます。

桃の節句や端午の節句と比べあまり意識していませんでしたが、先日デパ地下のお花屋さんにて、菊の花のアレンジフラワーを幾種類も見かけました。

食卓や玄関に飾ると季節感も出て素敵でしょうね。

 

菊と云えば、ひらかたパークの菊人形や京都府立植物園、西本願寺などの菊花展など有名ですが、観賞用だけでなく菊の花は食生活も豊かにしてくれます。

食用菊として、小さな黄色の食用菊が刺身に添えられていること、また以前新潟で食べた「なます」に独特の食感の大きめの花びらの食用菊が入っており、美味しかったことを思い出しました。

 

さて菊の花は漢方の世界でも複数あり、役に立っているのです。

同じキク科の植物なのですが、普段私共が漢方で用いるのは野菊花(のぎくか)と呼ばれる

小さな苦味がある、シマカンギクや交配種の頭花(とうか)の部分を生薬名:菊花(きっか)と呼んで用います。

他に苦味が少ない抗菊花(こうきくか)も流通しており、苦味が少ないので薬膳料理として用いるのはこちらのタイプが多いようです。

 

さて漢方としての働きとしては、大きく3つ挙げられます。

一つ目は目、視力改善としてかすみ目、視力の低下に。

二つ目は眩暈や頭痛、頭が重い場合に。

三つ目は抗炎症作用として目の充血、結膜炎に。

 

ではここで菊の花を配合した目のトラブルやむくみをはじめ排尿トラブルの漢方薬:杞菊妙見顆粒(こぎくみょうけんかりゅう)をご紹介しましょう。

配合されているのは枸杞(クコ)の実、ヤマノイモ、ボタン科の牡丹の根の皮、サルノコシカケ科の茯苓(ブクリョウ)など8種類の生薬から作られています。

これらの配合は、「肝腎要(かんじんかなめ)」と云われる「肝腎」に働きかけることをポイントにしています。

五臓六腑で云う「肝」に良いと云われるナス科のクコの実(クコシ)と菊の花(キッカ)を、「腎」の働きを補う生薬と組み合わせています。

東洋医学の考えでは、「目」の衰え、「目」の症状は、目と関係の深い「肝」と「腎」の働きが弱った時に起こります。

ストレスが溜まった時に感じるイライラや怒りは、「肝」を高ぶらせ、「肝」を傷つけます。他にパソコンやスマホ、長時間の運転など目の酷使も「肝」を傷つけます。

もう片方の腎臓の腎と書く「腎」は加齢や寝不足、不摂生、オーバーワーク、過労などによっても働きが衰えます。

そこでこの漢方薬杞菊妙見顆粒の場合、腎の働きも補ってくれますので、次のような症状が気になる方におすすめなのです。

 

午後になると目がショボショボする。小さな文字が読みづらい。目が乾く(ドライアイ)。目がまぶしくてチカチカする。次回の車の免許更新が心配。疲れると視力が悪くなる。などの目の関連した部分と、腎系の働きの部分として、むくみが気になる、トイレが近い(頻尿)、トイレに行きたくなるのに尿が出ないなど気になる方におすすめです。

 

とても良い漢方薬ですが、胃腸の具合によっておすすめ出来る人、出来ない人がいらっしゃいますので、阪本漢方堂にご相談下さい。

漢方薬は苦いのでは?と思われるかもしれませんが、本日ご紹介しています杞菊妙見顆粒は湯に溶かしてもこの味なら大丈夫とよく云って頂けます。

それでも顆粒タイプが心配な方には錠剤(粒)タイプもございます。

ちなみに顆粒タイプは45包入り15日分飲めて(税込み)4950円です。

 

最後に阪本漢方堂では、今週「目のお悩みの相談ウィーク」として「目のお悩み相談」を受け付けています。

漢方生薬の成分の配合された点眼薬から、昔から目に良いと云われる薬草健康茶、それに

飲む目薬なるものまで幅広く取り揃えています。

皆さんの周りに、目のトラブルでお悩みの方がいらっしゃいましたら是非教えてあげて下さいね。

時節柄電話でのご相談、お送りも出来ますのでご安心下さい。

 

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

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