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「むずむず脚症候群」

皆さん、おはようございます。京都・四条新京極入り口の阪本漢方堂です。

今朝は「むずむず脚症候群」について取り上げてみましょう。

皆さんは、足の不快な感覚を感じたことはございませんか?

阪本漢方堂のお客様では「足が痛い」「足がしびれる」「足が痒い」「足が火照る」「足に虫が這う感じがする」などのご相談があります。

「むずむず脚って何?」「名前から想像して、なんとなく足がムズムズするのかな?」と云ったようなイメージが出来そうですね。

表現として「ムズ痒い」「痛い」「虫がほうている感じ」などと云われ、

感じる場所も足の皮膚表面に近いところではなく、もっと奥の深いところでの不快感です。

足を動かしたくなり、実際足をこすり合わせたり、歩いたりすることで症状が楽になります。

この症状が学校の授業中に起こりますと授業に集中出来ないし、足が机に当たり音を立てて動くので周りの目も気になります。

また夜の場合では「さぁ夜寝ましょう」と布団に入ってから症状のスイッチが入いったりすると、不眠の原因にもなります。

どちらかと云えば午前中より夕方以降の方が、症状が出易いように感じます。

この病気の原因は何なのかはまだはっきりとわかっていませんが、足そのものより、運動や感覚をコントロールする神経に原因した病気と考えられています。(*1)

毎月の生理の時の月経量が多い方や、人工透析をなさっている方をはじめ、症状の有る方に鉄欠乏が起きていないかのチェックを医療現場でされます。

先日むずむず脚症候群の件で相談にお越しになられた50歳代の女性の場合は、10歳代の頃から患っている慢性化したタイプの方でした。

夜中に1度トイレに起き、1回あたりの尿量も普通に出るのですが、再び寝ようとしても足がムズムズしてきて不快で寝られないとのことが、最近ひどくなってきたとのことでした。

最初は京都新聞や読売新聞に出ている阪本漢方堂の広告の漢方薬をご指定で買いにお越しになられたのですが、下痢しやすいタイプのご婦人だと相談中で感じ取ったので、

「ご指定の漢方薬では足に良くても、かえって下痢がひどくなることが考えられる」とお伝えし、別の漢方薬と水薬をおすすめいたしました。

すると、半月ほどの服用で、夜中のトイレは変わらず1度起きるけれども、足のムズムズは症状が出なくなったとのこと。

「もう一生治らないかと諦めていたけど阪本さんに来て良かった~」と随分喜んで頂きました。

 

皆さんの周りに足のお悩みの方、例えば「足がよくつる(こむら返り)」「足が痛い」「足がしびれる」「足が痒い」「足が火照る」「足に虫が這う感じがする」「足がむくむ」など、足の不快な症状が気になる方がもしいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。

 

阪本漢方堂

 

 

(*1)ドーパミン作動性神経細胞の機能低下と関連

 

 

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