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「体内約1%のカルシウムの働き」

皆さま、こんにちは。

阪本漢方堂では、本日「骨の健康度ワンコイン測定会」の催しを実施しています。

その関連でカルシウムについて取り上げてみましょう。

 

カルシウムと云われると、骨や歯をイメージする方も多いのではないでしょうか?

成人の場合、私たちの体にはカルシウムが約1000gあると云われており、その大半99%が骨や歯に貯蔵カルシウムとして蓄えられています。(*1)

それゆえ歯の治療、例えばインプラント治療を考えた時に、「主治医の先生から「土台となる顎の骨が弱いからすぐに手術が出来ません。まずは骨を強くしてからね。土台作りに1年見ておいてねと云われた」と云うお話をお聞きします。

これもまさしく貯蔵されたカルシウムの話です。

 

今回は特に、骨や歯以外に存在する残り1%の機能カルシウムについて取り上げてみたいと思います。

機能カルシウムは、血液をはじめとする体液や筋肉、それに神経などの組織に存在し、あらゆる生命活動の機能に関係しています。

筋肉の収縮、白血球の免疫活動、細胞分裂、精子と卵子の受精に、遺伝子情報の伝達、神経の伝達、ホルモンの分泌、止血作用などなど、あらゆる生命活動に関わっているのです。

無地の人体のイラスト(男性・正面)

例えば筋肉を緩めたり、縮めたりする働きにカルシウムが関係していますので、瞼のピクピク痙攣しやすい方や、こぶらがえりをおこしやすい方は、もしかしたらカルシウム不足が関係しているかもしれませんね。

 

また神経の伝達活動に関しては、脳の神経細胞における情報ネットワークが記憶力(認知機能)や抑うつ状態などにも関係します。

脳神経細胞のネットワークでは、瞬時にセロトニンやドーパミンと呼ばれる情報の渡し船が放出されます。

このセロトニンやドーパミンの放出を助けているのがカルシウムです。

つまりカルシウムが神経細胞に入ることで、神経細胞が興奮し刺激の伝達がうまく行えます

しかしカルシム不足が長く続くと、これらの放出が遅くなり、脳神経細胞のネットワークへの情報の流れが滞ってしまうのです。

 

神経細胞・ニューロンのイラスト

 

★ 細胞の内外でのカルシウムの話 ★ (文章の下部、ご参照ください)

 

 

骨や歯以外に存在する生命活動の機能に必要な1%の機能カルシウムの大切さがお分かりいただけましたでしょうか?

 

改めて本日開催の「骨の健康度ワンコイン測定会」のお知らせです。

ご家族や友人もお誘いあわせの上お越しくださいませ。

 

「骨の健康度ワンコイン測定会」

場所: 四条新京極本店

時間: 本日(6月29日(日))

    10時半~13時、14時半~17時半

参加費: 500円(お土産あり)

 

 

相談の出来る薬局 阪本漢方堂

表示価格:令和7年6月現在税込価格

 

*1リン酸カルシウム、炭酸カルシウムとして

*2 8.4~10.5mg/100m

*3 濃度比率 (細胞内)1:10000(細胞外)

*4 前シナップス

*5 情報伝達物質

*6 ノルアドレナリンも

*7 カルシウムイオンチャンネル

 

★ 細胞の内外でのカルシウムの話 ★

あらゆる生命活動が正常に働くかのカギはカルシウムの濃度で、2つの重要ポイントがあります。

1 血液中のカルシウムの濃度を一定に保つ(*2)

2 細胞内のカルシウム濃度と(血液はじめ)細胞の外のカルシウム濃度比率を一定に保つこと(*3)です。

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