お電話でのお問い合わせ075-221-6323

みなさん、こんにちは。
今朝は、「なぜ漢方専門薬局で亜鉛をすすめるのか?」
必須栄養素の一つである亜鉛を取り上げてみましょう。

阪本漢方堂薬局には色々な相談が寄せられます。
例えば、食欲不振や味覚の感度低下、下痢、貧血(*1)、口の中が痛む、口内炎や舌炎、
風邪をひきやすい(免疫機能低下)、湿疹や皮膚炎などの皮膚トラブル、傷の治りが遅い、
脱毛(起床時の枕カバーの抜け毛や、風呂場の排水口の抜け毛)、骨粗鬆症(腰が曲がり、背が低くなる)など幅広くあります。
一見バラバラのようですが、実はこれらの症状には共通事項があり、原因の一つとして亜鉛不足があげられます。
亜鉛と云えば味覚のトラブルだけと思われがちですが、意外に多いのが貧血です。

貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビン(*2)が少ないことをいい、赤血球は酸素を運搬する働きをしており、
鉄不足による貧血が有名です。

しかし、鉄分を補給しただけでは症状は改善されず、鉄と亜鉛の両方を補給することによって改善する例があり、
亜鉛不足による貧血があります。
赤血球の膜は、主にタンパク質から出来ており、亜鉛が不足するとこの膜が弱くなり、赤血球の大きさ7~8μmに対し
毛細血管の直径は5~10μmなので、赤血球が狭い毛細血管を通り抜ける時に、赤血球は変形し血管の壁にこすり合いながら流れていきます。
亜鉛不足の赤血球の膜は弱く、破れてしまうことで赤血球の不足が生じて貧血になります。
亜鉛について調べてみると、タンパク質の合成にも関係しています。
先ほど紹介した赤血球の膜、赤血球の重量の1/3をしめるヘモグロビンもタンパク質のグロビンと、
鉄を含むヘムから出来ています。
他にも、足腰の筋肉をはじめ、肌や口の中、炭水化物や脂質を分解する消化酵素、骨の質(クオリティ)に関係するコラーゲン繊維、
風邪をひきやすい、引きにくいになど免疫に関わるタンパク質まで幅広く関わっています。
これらのように大切な働きをする亜鉛の不足はなぜ起きるのか?
可能性として挙げられることは、
①食べていない
②吸収していない(食べ合わせの問題、その他の理由)
③亜鉛の消費量が多い
④他の病気の影響
例えば、加齢により食事量が減少してくる点や、毎日似たような物を食べ続けて結果的に偏食となってしまい、
亜鉛不足になっている可能性もあります。
また、亜鉛の消化吸収力低下の点からは、加齢による消化吸収機能の低下や、若い人でも胃薬を飲み続けていることから
胃酸が減って亜鉛の吸収が低下している可能性や、炎症性の腸の病気、
また最近の研究発表では、過剰な活性酸素によって腸の表面にある亜鉛を取り込み運ぶトラック(*3)や、
小腸の細胞から血液に亜鉛を運び放出するトラック(*4)の台数が減少することで、吸収されていない可能性があります。
他にも、食べ合わせの問題として加工食品の多用やアルコールの多飲、服用している治療薬の影響により亜鉛の吸収を悪くすることや、
亜鉛と薬が結合して排泄してしまうなどの可能性が挙げられます。
アルコールの多飲で問題なのは、アルコールを飲むと肝臓で亜鉛を材料にした酵素の働きでアルコールを分解して無毒化します。
故に、アルコールを沢山飲むことによって亜鉛も同様に消費されてしまうので、酒飲みには亜鉛は必要なミネラルです。

阪本漢方堂では様々な資料、肝臓の働きを守るための情報や、骨に関するもの、口内炎をはじめとしたお口のトラブル、
亜鉛や鉄の不足による貧血など情報のお土産をご用意しております。
みなさんの周りに、貧血や口内炎、味覚のトラブルなど気になる方がいらっしゃいましたら、
ぜひ阪本漢方堂を教えてあげてくださいね。
お電話いただけましたら、資料をお送りすることもできます。
相談の出来る薬局 阪本漢方堂

*1亜鉛欠乏性貧血 *2血色素 *3亜鉛輸送体タンパク質の仲間ZIP4
*4亜鉛輸送体タンパク質の仲間ZnT1