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「胃がん手術後の症状と食事・栄養補給(カルシム・鉄・ビタミンB12)」

2017/04/02 放送

昨年も阪本漢方堂に「胃癌の手術で胃を半分取った。全摘した。」との相談を何件か受けました。先週に続いて「胃癌手術後の症状パート2 食事・栄養補給」について取り上げてみましょう。

 

健康の3原則、「快食」「快眠」「快便」どれも大切ですが、空腹感をちゃんと感じ、美味しく栄養バランス良く、腹八分目で食べることが出来る。そして次に質的にも量的にもちゃんと寝ることが出来る。

そして3つ目に、二便と云いまして小便・大便共に滞ることなく回数多くなり過ぎることなく気持ちよく出せることが大切なポイントです。

 

その為の大切な働きをするのが胃腸ですが、胃癌による手術で胃を半分、3分の2、胃全部を摘出する手術を行なった場合どのような症状が起こるのでしょうか?

 

胃の関所が無くなると、胸やけ・胃酸や腸液が上がる・喉の痛み、もたれた感じ・つかえた感じ、下痢&便秘などの症状が出易くなります。

 

それ以外でも、脂肪の吸収が悪くなることから脂溶性ビタミンである・ビタミンDの吸収も低下し、胃酸の減少によりカルシウムや脂肪の吸収が悪くなる。カルシウムの骨へのくっつきを良くする脂溶性ビタミンの仲間であるビタミンDも、吸収が悪くなりじわりじわりと影響が後になって出てきます。

骨粗鬆症になるのは手術後数年たってからなので、用心が必要です。

 

他に鉄やビタミンB12の吸収が不足することにより貧血(*2)がおこりやすくなります。

 

手術後食べた物が未消化のまま急速に腸管に流れ落ちていき、血糖値の急激な変動や色々なホルモンの分泌によって、お腹の症状や動悸や目眩(めまい)、息切れなどの症状が起こる場合があります。(*4)

 

最後に牛乳が合わなくなる。(*3)牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ鳴り腹痛や下痢を起こすようになる。胃酸の出る量が減り、小腸で乳糖を分解する酵素の働きが低下することが原因と考えられている。病院や薬局でもらうお薬の錠剤や顆粒の原料に幅広く乳糖は使用さているので、このような症状が出やすくなります。

 

食養生のポイントとして、今まで1日3回だったのを、1回の食事量を少量にして複数回に分けて食べる方法が一つ。どうしてもカルシウムをはじめ鉄分・亜鉛などのミネラル類やビタミン類を不足せぬよう栄養バランスを考えて食べる。

食後も横にならず座って過ごす。など挙げることが出来ます。

 

 

 

最後に、解ってはいるけれどなかなかカルシウムや鉄分・ビタミンB12を普段の食事では補えない方にお知らせです。

阪本漢方堂では、胃の手術後の食養生の相談を受け付けています。

食事面でもどのような点に気をつけたら良いのかなども、お伝え致します。

ただ詳しく丁寧にお話を伺いたいので、私(阪本浩章先生)の場合は前日までにご予約の電話を頂ければ有難いです。

 

ラジオをお聞きの皆さんの周りに、胃の手術をなさり、食事・栄養補給の面で心配されている方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。

阪本漢方堂

 

*1 グレリン(食欲増進ホルモン)

*2 鉄欠乏性貧血、赤芽球性貧血

*3 乳糖不耐症

*4ダンピング症候群

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