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 「彼岸花(ヒガンバナ)と漢方」

おはようございます。

京都市四条新京極入り口の阪本漢方堂です。

先週日曜日からの秋の大型連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

ちょうど秋のお彼岸と重なり、お墓参りに出掛けられた方も多いのではないでしょうか?

今年は9月20日(金)に彼岸入りし、中日(ちゅうにち)である秋分の日が23日(水)、そして彼岸明けが先週26日(木)でした。

お墓参りのイラスト(女性)

さて今朝の話題は、この秋のお彼岸の頃に咲く真っ赤なお花、そう彼岸花を取り上げてみましょう。

地面からニョキっと茎がまっすぐ伸びて、葉っぱをつけないで、いきなり鮮やかな赤色の花を咲かせる独特の形をした彼岸花。別名をマンジュシャゲとも呼ばれています。

 

田んぼの畦道や、河原の土手に咲いたりしているので記憶に残っている方、今もすぐに咲いている場所を思い浮かべることが出来る方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

ヒガンバナはヒガンバナ科の多年草で、根の部分(鱗茎)に含まれる成分が

私たちが誤って口にすると下痢や嘔吐、痺れたりするので注意が必要な植物です。

同じヒガンバナ科の植物でイメージし易いのはスイセン(水仙)です。スイセンは可愛い花とは裏腹に根の部分(鱗茎)を口にしてはいけないと云われるように、ヒガンバナと同様にアルカロイドと呼ばれる成分が有毒なのです。

しかしこの成分からアメーバ赤痢や痰切りの薬の原料として用いられた歴史が有ります。

 

実は同じように漢方生薬として今まで用いられてきた歴史があります。

生薬名を石蒜(せきさん)、又は彼岸根、と云います。

 

腎臓病による浮腫や、関節の痛み腫れに、これともう一つの生薬、唐胡麻(トウゴマ)と言いまして、トウダイグサ科のトウゴマ種子とすりおろして混ぜて、足の裏の涌泉(ゆうせん)と云うツボに貼る方法が有ります。

 

しかし実際にはすりおろす手間や、誤って口に入れてしまうリスクを考えると、もっと安心で手軽な方法が有るのです。

 

浮腫・むくみ、関節の痛みに対しては、皆さんのお聞きのなったような名前から一つナンバノ毛、つまりトウモロコシの毛と、もう一つはスカズラ科のニワトコ(生薬名を接骨木・せっこつぼく)をお茶代わりとして煮出して飲む方法もあります。

共に一袋が約1か月半から2ヶ月使用出来る大きさの500g入りでトウモロコシの毛は(税込み)  2310円ニワトコは(税込み)1620円です。

 

       

肝腎要(かんじんかなめ)と云われますように、腎臓は大切な所です。

皆さんの周りで、腎臓の検査値が高い方、腎臓病による足のむくみや、関節の腫れ・炎症・痛みでお悩みの方がいらっしゃいましたら、教えてあげてくださいね。

 

 

阪本漢方堂

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