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皆さん、こんにちは。
今年の夏の暑さは本当に厳しく、京都では35℃以上の猛暑日と、25℃以上の熱帯夜がともに60日に達し、
これは、日本で史上初めての暑さ「60-60」(猛暑日&熱帯夜)と全国ニュースで報じられました。
また先月10月1日と2日の最高気温も30℃超えの中、気温がようやく下がってきました。朝晩の寒暖差や日によって生じる気温差が自律神経の交感神経を刺激し、副交感神経とのバランスの調整をはかるのに身体は大忙しです。自律神経系のバランスの乱れとして、めまい、動悸、ふらつき、疲労倦怠感、眠れない、消化管のトラブルなどでご相談に来られます。
猛暑の夏場は食欲不振によって、蕎麦やそうめん、うどん、パン、お茶漬けなどに偏り炭水化物や糖質の摂りすぎや、逆にビタミンやミネラル類の不足による体内のタンパク合成能力の低下によって、寝ても疲れが取れないとの疲労倦怠感の相談も来られていました。

さて秋の体調不良「めまい、動悸、ふらつき、疲労倦怠感、不眠、下痢&便秘」の中から「眩暈(めまい)と漢方薬」を取り上げてみましょう。
眩暈(めまい)にも訴えられる種類があり、立ち上がった時にクラっと意識が遠のくような立ちくらみのようなタイプや、ジェットコースターの下りの際のように吸い込まれるようなタイプ、自分の身体や周りが回るようなタイプ、地に足がついていないようなフワフワ感じのあるタイプなど様々です。

原因も自律神経失のバランスの乱れをはじめ、過労や不眠、貧血、更年期障害、脳血管のトラブル、耳の中の内耳に出来た浮腫みが神経を圧迫する場合、耳の石(耳石)が関係する場合など挙げられます。
阪本漢方堂では症状はいつ頃からか、どのような感じの眩暈(めまい)を感じるのか?天候による影響の有無、今までの治療はどうなさっていたかなど詳しく伺い、提案するように努めています。
本日は、眩暈(めまい)に用いる漢方薬の中から、高齢者や胃腸が弱く冷え性のある方に用いる半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)をご紹介いたしましょう。
まず配合されている生薬は、元気の素を補い消化吸収機能を高めてくれる(*1)薬用人参やマメ科の黄耆(おうぎ)、水はけを良くする(*2)サルノコシカケ科の茯苓(ぶくりょう)、キク科の白朮(びゃくじゅつ)、オモダカ科の沢瀉(たくしゃ)、気の巡りを良くするミカンの皮:陳皮(ちんぴ)、サトイモ科の半夏(はんげ)、消化の働きを高める麦芽など13種類の組み合わせになります。
回転性の眩暈(めまい)や、ふらつき、胃の中に水が溜まっているような状態、それ以外に吐き気や嘔吐、頭痛にもお役に立ちます。
実際にこれらの症状が続くと出掛けたいところに出られず、生活の質も低下し本当につらいものです。
この半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)以外にも、高血圧に伴う眩暈(めまい)、頭が重い、頭痛がする方におススメ出来る錠剤タイプの別の漢方薬や、更年期障害に伴う眩暈(めまい)、耳鳴り、冷え、のぼせがする方におススメできる液体タイプの漢方薬など、阪本漢方堂ではご提案出来ます。
皆さんの周りに、眩暈(めまい)をはじめ、動悸、ふらつき、疲労倦怠感、不眠、下痢&便秘などの秋の体調不良でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげてくださいね。
相談のできる薬局 阪本漢方堂
*1 補気健脾(ほきけんぴ)
*2 利水