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膀胱炎

2017/06/25 放送

今朝は「膀胱炎」についてみてみましょう。

 

膀胱炎は、なかなか人には相談しづらい病気の一つです。

でも女性に多い病気で、「実は私も、今も疲れると症状がでるわ」「昔、膀胱炎になったことがあるから、その辛さわかる!」など、皆さんの周りに実は多い病気です。

 

この膀胱炎は細菌が膀胱に侵入して炎症を起こすもので、大半は大腸菌が原因しています。急性膀胱炎がこのタイプになります。

 

経験した方はご存知のように、

  1. トイレが近くなる(頻尿)
  2. 排尿時に痛みを感じる
  3. 残尿感・ムズムズがある
  4. 尿が濁る
  5. 場合によっては尿に血が混じる   などなど症状を挙げることが出来ます。

 

仕事柄、尿意を催したのに長時間我慢している方。それ故に朝から仕事が終わるまで水分を摂ることを控えている方。過労やストレス、寝不足続きで、菌に対する抵抗力・免疫力が低下している。そのような状態が続いていると、膀胱炎が起こりやすくなります。

 

基本的には、病院で診てもらい抗生物質をはじめ症状によって消炎剤や痛み止め、解熱剤を貰われることになるでしょう。

 

では漢方ではどのような薬草をもちいるのでしょうか?

養生法も含めてご紹介致しましょう。

 

まずは安静にしてこれ以上抵抗力が下がらないようにします。

体を冷やさないようにして、お腹をカイロで温めます。

水分をたくさんとり侵入した細菌を洗い流すようにします。

その際の水分はビールや酎ハイなどアルコール類は控え、水や麦茶の代わりに

次の薬草茶でなさってみられるといいでしょう。

具体的にウワウルシと夏枯草(カゴソウ)をご紹介しましょう。

 

まず1つ目は、ウワウルシ。ツツジ科の常緑低木のウワウルシの葉を用います。

名前がウルシなので、触れると皮膚がかぶれる漆(ウルシ)をイメージされるかもしれませんが、かぶれるのはウルシ科の漆の木で別物です。

さてウワウルシは、利尿の働きの他に膀胱炎・尿道炎・腎盂炎・腎炎に用いる薬草になります。

 

 

次の夏枯草(カゴソウ)はシソ科の多年草・ウツボグサの花穂を用います。

夏・枯れる・草と書きまして、夏枯草(カゴソウ)と呼びます。

かわいらしい紫色の花が夏になると褐色に変化し、枯れたように見えることからも名前の由来となっているようです。

昔から民間薬として膀胱炎や腎炎・むくみなどに用いられます。

その他に血圧の高い方や、目の充血・炎症にも用います。

これら2種類を混ぜて普段のお茶代わりとして飲まれることをおすすめします。

ウワウルシ

夏枯草

 

細かくは膀胱炎でも急性膀胱炎、慢性膀胱炎、出血性膀胱炎、間質性膀胱炎など有ります。

ラジオをお聞きの皆さんの周りに、膀胱炎でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。

その際には、「KBSラジオで聞いた膀胱炎についてお聞きしたい」とおっしゃって下さいね。

 

阪本漢方堂

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